映画が私に教えてくれたこと

感想をつらつらと綴ります。

隠れた主役は…

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TOHOシネマズ長崎 2019.11.19 鑑賞

あらすじ

余命宣告を受けた専業主婦と女社長の旅の記録

 

またまた駆け込みムービー。この作品、本家知らないんですよね。知らずに観た方が楽しめるかなって思って。こういったリメイク版で本家を知らない場合は観た後に鑑賞します。違いを楽しみたい。吉永小百合さんの作品は映画にハマりだしてから公開されたのほぼほぼ観に行ってるんですが、相手役の人初めて違和感なく観れた気がします。それまでは仲村トオルさんや阿部寛さん等、ちょっと年齢離れすぎてない?て夫婦役とか恋仲の役では観てて違和感を感じてたんですよ。なんか禁断の愛みたいに見えちゃって。それが今回は前川清さん。違和感なくスッと物語に馴染んでました。以前にもこういった死と向き合う作品*1を綴りまして死ぬまでにやりたい事リストってとこが共通してるとこなんですが、こちらの作品は入院していた病院でひとりの少女が作ったリストを偶然手に入れて動いてます。そのリストを全制覇しようと。でも、そもそも自分じゃない人が作ったリストで楽しいのか?って思ったんですが実際作成しようとしたら中々思い付かないのかなぁ。きちんと病気を受け止めて気持ちの整理がついてからじゃないと無理なのかも。でもこの作品は人が作ったリストですが、一つ一つ達成する度にめちゃくちゃ楽しそう。しかもいろんなとこに行ってるので、綺麗な景色もスクリーンで楽しめました。でも景色で残念だったのが、私の地元長崎の景色。あの結婚式会場、夜はとても素敵な夜景が見れるのになぁって。近くに稲佐山*2があって、そこから見る夜景は新・世界三大夜景にも選ばれたりしたので夜景を使って欲しかったなぁ。それに撮影中ちょうどランタン祭り*3があってたみたいなので、ランタンの綺麗な景色も使えたのにー!て後でパンフレット見て思いました。でもあれですね。本編観てると、世の中お金があるからといって満たされる訳じゃないですよね。もちろん何でも不自由なく買いたいもの買うのは欲は満たされますけど。逆に普通の暮らしをしてる方が人間らしく生きれてる気がします。天海祐希さん演じる女社長は吉永小百合さん演じるいたってごく普通の主婦と出会い一緒に旅をする事で、本当の日々の楽しさを知ったんじゃないかな。そしてこの作品の隠れた主役は私的にムロツヨシかなって思いました。コメディ要素たっぷりのシーンは勿論、特に最後の吉永小百合さんとのシーンはほんと涙ものです。ムロさんの繊細な演技が凄く印象に残りました。

 

登場人物&キャスト

北原幸枝(吉永小百合)…人生を家庭に捧げてきた主婦

剛田マ子(天海祐希)…人生を仕事に捧げてきた女社長

高田学(ムロツヨシ)…マ子の秘書

北原孝道(前川清)…幸枝の夫

北原美香・若き日の幸枝(満島ひかり)…幸枝の長女

三木輝男(賀来賢人)…マ子の夫

神崎真梨恵(鈴木梨央)…幸枝・マ子にやりたいことリストを残す少女

北原一慶(駒木根隆介)…幸枝の長男

 

監督・脚本犬童一心 公開日:2019年10月11日

配給ワーナー・ブラザーズ映画 上映時間:115分

主題歌竹内まりや『旅のつづき』

 

*1:

no-cinema-no-life.hatenadiary.com

*2:福山雅治さんのご実家もこの付近。

*3:中国の旧正月を祝うお祭り。