映画が私に教えてくれたこと

感想をつらつらと綴ります。

残りわずかな時間との向き合い方

f:id:life-positive:20191018172516j:plain

死ぬまでにしたい10のこと 2003.10.25 日本公開 出典 映画.com

 

あらすじ

カナダのバンクーバーが舞台。幼い娘2人と失業中の夫と共に暮らすアンは、ある日腹痛のために病院に運ばれ、検査を受ける。その結果、癌である事が分かり、23歳にして余命2ヶ月の宣告を受けてしまう。その事実を誰にも告げないことを決めたアンは、「死ぬまでにしたい10のこと」をノートに書き出し、一つずつ実行していく。 Wikipedia 参照

 

この映画、2003年公開なんですね。私ギリギリ学生だ。その頃は映画に興味なかったなぁ。でもタイトルとあらすじは知ってたなぁ。それだけ人気が高かったって事ですよね。というか、タイトルが斬新だなって思ってどんな映画なんだろうって調べたんだっけ。でもここ最近なんですよね、死と向き合う映画を観れるようになったの。昔は若い頃は本当に観れなかったです。なんか観たら自分が死に近付いてる気がして。今は私自身もそんな時から年を重ね、これからの事を考えた時に自然と観れるようになりました。それからいくつかの作品を観てきましたけど、こちらの作品は主人公が物凄くしっかりしてる。23歳という若さで余命2ヶ月を宣告され絶望の中、これからの家族のこと自分のこと、普通だったら考えれない。まず冷静になるまで時間が必要だと思う。自分がいなくなった後の事までしっかり考えたリスト作成。その中には周りのことだけじゃなくて自分のことも。母として女性として余生を過ごす。この作品は早すぎる女性の死が描かれたストーリーでこんな言い方は不謹慎かもしれませんが、死ぬ準備をしっかりしてる。いなくなった後も周りが幸せに暮らせるように。そんな優しくてしっかりしてて自分のことも忘れない、短い期間を精一杯生きたひとりの女性の物語です。

 

登場人物&キャスト

  • アン・マトランド(サラ・ポーリー):大学の掃除員で二児の母。この物語の主人公。
  • ドン・マトランド(スコット・スピードマン):アンの夫。優しいが甲斐性はない。
  • ペニー・マトランド(ジェシカ・アムリー):アンが17歳で生んだ娘。
  • ペッツィー・マトランド(ケンヤ・ジョー・ケネディ):アンが19歳で生んだ娘。
  • リー(マーク・ラファロ):測量技師。アンの最後の恋の相手。
  • ローリー(アマンダ・プラマー):アンの仕事仲間。ダイエット中毒。
  • 隣人のアン(レオノール・ワトリング):看護師。越してきたばかり。
  • 美容師(マリア・デ・メディロス):アンにしつこくブレードをすすめてくる。
  • トンプソン医師(ジュリアン・リッチングス):アンの主治医。アンからテープを託される。
  • アンの母(デボラ・ハリー):悲観的な性格。
  • アンの父(アルフレッド・モリーナ):刑務所に収監中。  Wikipedia参照

 

監督・脚本:イザベル・コイシェ  配給:松竹

上映時間:106分  字幕:古田由紀子